2016年07月29日
町長参加による芦徳説明会・その1
7/28の19:30~21:00に、芦徳公民館においてロイヤルカリビアン社(RCL社)クルーズ船問題についての住民説明会がありました。
今回は芦徳住民の質問に直接町長が答えるもの。
大注目です。
すでにメディアで全国に広まっているこの問題、報道陣も新聞社はもちろんTVカメラが多くなってきていました。
(開始前は集落外・報道を全てシャットアウトするとのことでしたが、芦徳住民のみなさまが訴えてくれて私たちも入れました)
質問権は、集落の方のみです。
住民の方々は様々な角度から質問をし、町長が一つずつ答えてくれました。
とりあえずここでは町長・役場側からの情報の要点をまとめて書いておきます。
詳細はまたUPしますね。
【この計画における町長やその周囲の動きについて】
※『』は町長発言です。
●6/28町民説明会より前の状況
『RCL社がアメリカ企業ということで連絡がうまくいっていなかった(現在も同様)』。
龍郷町⇔地元推進者⇔JTB日本代理人⇔RCL社
『(町長には)推進派の意見が届いていたが、反対派の意見が届かず違和感を感じた』
『町に対しても、住民に示されたのと同じような情報しかなかった』
『役場との意見交換は、毎月一度の役場内幹部会で担当課と話していたが、議題になったのは1回ぐらい(情報がほとんどなかったので、議題にあげなかった)』
●地元推進者について
・本計画をいつ誰から初めて聞いた?
『1月末、28日だったかな。斉藤さんからです』
・町長の言う推進派は誰?
『竹山さんとひさ倉さん、斉藤さんです』
(5月説明会に出席・発言しており、資料にも明記されている)
・推進派から町長への情報
『ダイビング協会・漁協、地元住民が賛成していると推進者が言っていた(のちに事実ではないと判明)』
『鹿児島県(大島支庁)、国(国交省)が協力しますと推進者が言っていた』
※どちらも推進者からの発言のみ。町長も事実確認しておらず、RCL社についても積極的な情報収集はしていなかった。
●6/28の意見交換会
町長が“推進派だけの情報ではおかしい”“町が混乱する”と考え、町長が望んで要請・開催。
(誘致企業ではなく進出企業であり、本来は企業が自ら説明会を行うべきもの)
・『推進する』との発言の経緯
雇用・人口減少の問題から効果があると思い、“個人として”は推進したいと発言
『当時ほぼ推進派の意見とRCL社資料の情報のみが判断材料だった』
●6/28の意見交換会以後の経緯
6/28以降から町長・役場共に、本格的に情報収集開始。
いろんな団体、個人の動きが活発になり、町長自ら意見を聞いた。
『国防の観点から自衛隊関係者からも意見を聞いた』
反対住民による龍郷湾を守る会も発足。
そのなかで、正式に賛成というところはなく、推進意見は少なかった。
●7/6にWWFが本計画におけるRCLとの連携を正式に否定
声明では、この計画は規模も大きく、自然・社会環境への影響が懸念されると表記されていた。
『WWFという環境問題のプロの言葉は重く、賛成派からどうなっているんだとの意見がでた』
●7/1漁協が反対する旨の書面提出、7/19に説明会を設定
7/19説明会後、漁協が理事の連名押印のもと正式に反対表明。
『本計画には漁協の同意が必須で、これ以上推進できないと判断し、同日に町の方針として断念を発表した』
RCLは漁協に対して説明機会をもつ意思表示無し。
『7/19中に地元推進者に計画断念を通達、地元推進者からJTBを通してRCL社に連絡したと思うが、RCL社からの返答はない』
【経済効果について龍郷町総務企画課より】
『6/28意見交換会のあとに検討した。経済効果よりリスクの方が大きいと判断した』
『(大きな金額であるがゆえに)一つの企業・単一の国からだと、社会情勢による事業への影響などリスクが大きい』
大島支庁が出す鹿児島県観光動向調査からの推計値(H27)
観光宿泊者63,000人
島に落とした金額
移動手段別で飛行機45,000円、船38,000円
経済効果25憶2千万円(40,000円として試算)
クルーズ船3,000人上陸、5,000円/人で仮定(週2回9カ月)
経済効果試算12億円(免税店等は含めず)
【本計画の今後について】
『RCL社も地元の合意が無ければできませんと言っている。一番大事な漁協が反対しており、町としても同じように進むのが原則。RCL社は進めようにも進められないと思う』
●町長は地元推進派に“みんな賛成している”とウソをつかれた。そのせいで住民が大変な思いをした。推進派からの謝罪や説明はないのか。
『(社交辞令的な返答の)“いいんじゃないですか”というものを賛成ととらえて伝えたのでは…。その旨も伝えておきます』
●町が混乱したことについて
『いろいろ確認しておくべきだったと反省している。芦徳の皆さんに心配をかけた、お詫びしたい』
『町としても19日に計画断念した。話のまとめにくいテーマだったと思う。皆様からの意見をふまえ(今後の)龍郷町における進出・誘致企業に対し、しっかり対応していきたいと思う』
その2に続きます。
今回は芦徳住民の質問に直接町長が答えるもの。
大注目です。
すでにメディアで全国に広まっているこの問題、報道陣も新聞社はもちろんTVカメラが多くなってきていました。
(開始前は集落外・報道を全てシャットアウトするとのことでしたが、芦徳住民のみなさまが訴えてくれて私たちも入れました)
質問権は、集落の方のみです。
住民の方々は様々な角度から質問をし、町長が一つずつ答えてくれました。
とりあえずここでは町長・役場側からの情報の要点をまとめて書いておきます。
詳細はまたUPしますね。
【この計画における町長やその周囲の動きについて】
※『』は町長発言です。
●6/28町民説明会より前の状況
『RCL社がアメリカ企業ということで連絡がうまくいっていなかった(現在も同様)』。
龍郷町⇔地元推進者⇔JTB日本代理人⇔RCL社
『(町長には)推進派の意見が届いていたが、反対派の意見が届かず違和感を感じた』
『町に対しても、住民に示されたのと同じような情報しかなかった』
『役場との意見交換は、毎月一度の役場内幹部会で担当課と話していたが、議題になったのは1回ぐらい(情報がほとんどなかったので、議題にあげなかった)』
●地元推進者について
・本計画をいつ誰から初めて聞いた?
『1月末、28日だったかな。斉藤さんからです』
・町長の言う推進派は誰?
『竹山さんとひさ倉さん、斉藤さんです』
(5月説明会に出席・発言しており、資料にも明記されている)
・推進派から町長への情報
『ダイビング協会・漁協、地元住民が賛成していると推進者が言っていた(のちに事実ではないと判明)』
『鹿児島県(大島支庁)、国(国交省)が協力しますと推進者が言っていた』
※どちらも推進者からの発言のみ。町長も事実確認しておらず、RCL社についても積極的な情報収集はしていなかった。
●6/28の意見交換会
町長が“推進派だけの情報ではおかしい”“町が混乱する”と考え、町長が望んで要請・開催。
(誘致企業ではなく進出企業であり、本来は企業が自ら説明会を行うべきもの)
・『推進する』との発言の経緯
雇用・人口減少の問題から効果があると思い、“個人として”は推進したいと発言
『当時ほぼ推進派の意見とRCL社資料の情報のみが判断材料だった』
●6/28の意見交換会以後の経緯
6/28以降から町長・役場共に、本格的に情報収集開始。
いろんな団体、個人の動きが活発になり、町長自ら意見を聞いた。
『国防の観点から自衛隊関係者からも意見を聞いた』
反対住民による龍郷湾を守る会も発足。
そのなかで、正式に賛成というところはなく、推進意見は少なかった。
●7/6にWWFが本計画におけるRCLとの連携を正式に否定
声明では、この計画は規模も大きく、自然・社会環境への影響が懸念されると表記されていた。
『WWFという環境問題のプロの言葉は重く、賛成派からどうなっているんだとの意見がでた』
●7/1漁協が反対する旨の書面提出、7/19に説明会を設定
7/19説明会後、漁協が理事の連名押印のもと正式に反対表明。
『本計画には漁協の同意が必須で、これ以上推進できないと判断し、同日に町の方針として断念を発表した』
RCLは漁協に対して説明機会をもつ意思表示無し。
『7/19中に地元推進者に計画断念を通達、地元推進者からJTBを通してRCL社に連絡したと思うが、RCL社からの返答はない』
【経済効果について龍郷町総務企画課より】
『6/28意見交換会のあとに検討した。経済効果よりリスクの方が大きいと判断した』
『(大きな金額であるがゆえに)一つの企業・単一の国からだと、社会情勢による事業への影響などリスクが大きい』
大島支庁が出す鹿児島県観光動向調査からの推計値(H27)
観光宿泊者63,000人
島に落とした金額
移動手段別で飛行機45,000円、船38,000円
経済効果25憶2千万円(40,000円として試算)
クルーズ船3,000人上陸、5,000円/人で仮定(週2回9カ月)
経済効果試算12億円(免税店等は含めず)
【本計画の今後について】
『RCL社も地元の合意が無ければできませんと言っている。一番大事な漁協が反対しており、町としても同じように進むのが原則。RCL社は進めようにも進められないと思う』
●町長は地元推進派に“みんな賛成している”とウソをつかれた。そのせいで住民が大変な思いをした。推進派からの謝罪や説明はないのか。
『(社交辞令的な返答の)“いいんじゃないですか”というものを賛成ととらえて伝えたのでは…。その旨も伝えておきます』
●町が混乱したことについて
『いろいろ確認しておくべきだったと反省している。芦徳の皆さんに心配をかけた、お詫びしたい』
『町としても19日に計画断念した。話のまとめにくいテーマだったと思う。皆様からの意見をふまえ(今後の)龍郷町における進出・誘致企業に対し、しっかり対応していきたいと思う』
その2に続きます。
Posted by 龍郷湾を守る会 at 10:33│Comments(0)
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