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2016年07月05日

龍郷町の情報と課題・その1

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龍郷町の情報と、クルーズ船が寄港した場合考えられること・その1

●島の規模との比較
奄美大島全島民は約60,000人
龍郷町は住民約6,000人(そのうち65歳以上の人口約1,800人)
芦徳住民は約300人。

対してロイヤルカリビアン社(RCL社)のクルーズ船には、中国人観光客5,400名プラス乗組員2,100名が乗船

つまり寄港日には、全島民の10人にひとり、龍郷町の二人にひとりが中国人になります。
龍郷町の情報と課題・その1


芦徳の集落より先の半島には、交通・電気・水道・通信・下水処理すべてのインフラがありません。
これらは新たに整備することになります。

全員ではなく仮に4,000人が船を降りたとして、一人当たり200gの排泄物を出したとき800kg/日、週3日寄港で2,4トン/週の排泄物が島に残ります。
水資源について、海で遊んだあとのシャワーだけ考えても一人あたり36リットル/3分、(雑な仮定ですが)仮に下船した人の半分2,000人が使用したとして72トン/日、週3日寄港で216トン/週使用します。
RCL社が廃棄物を島に持ち込まないと言っているのは、”船上から”のみの話です。
陸上で出した廃棄物は、島が処理しなくてはなりません。


広島などに22万トン級のクルーズ船が寄港する場合、百数十台のバスが運行されます。
RCL社は、『奄美大島では半島の外にほとんど出ないので、20台くらいではないか。芦徳の道路は使わず、本龍郷側から移動する』と述べています。
どちらにせよ本龍郷寄りの道路や58号線は一本道のため、朝夕の混雑が予想されます。


新規雇用の150~200人は中国語が話せる必要があり、RCLは『あと二年あるから島民向けに中国語教室を開く』といっています。
いっぽう、就労年齢の龍郷町民のほとんどは現在働いており、町民を週2~3日のために雇用することは困難。
現在中国語が話せる日本人は日本各地で引く手あまたであり、こちらも週2~3日のパートのためには移住してきません。
中国人客しか相手にする必要が無いので日本語が話せる必要はなく、中国人の移住者が新規雇用の大多数を占めることが予想できます。

現在の龍郷町総務企画課の”空き家バンク”では数カ月にわたり物件1~2件を公開しているのみで、新規の物件は見つけられない様子。
百名以上の中国人のために新築するとしたら、どこの集落が受け入れるのか気になります(同一地域にするとチャイナタウンとなる)


クルーズ船用の桟橋を作り船が停泊する場所やコウトリ浜付近は、2015年に新種登録された”アマミホシゾラフグ”の生息域(繁殖地)そのものです。
瀬戸内町など南部地域での生息域調査はしていますが、この海域での調査は進んでいません。
アマミホシゾラフグは新種が年間約18,000種発見される中で、世界TOP10に選ばれた極めて貴重な生き物です。
そのため世界的な注目を集める観光資源でもあり、年間を通した生息域調査等の慎重な環境アセスメントが必要です。
国立科学博物館より転記
アマミホシゾラフグ 2015年世界の新種TOP10に選ばれる!(国立科学博物館より)
https://www.kahaku.go.jp/procedure/press/pdf/56184.pdf

奄美漁協組合長は先日、『計画に反対』の意思表明をしています。




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推進派、反対派ともに知っておいてほしい情報を提供します。
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Posted by 龍郷湾を守る会 at 00:13│Comments(4)RCL情報町の情報
この記事へのコメント
ジュゴンの調査も、まだ終わっていませんよね?
マグロの養殖の時にも話題になっていたようですが……。

リンクはすでに存在しないけど……、笠利湾にジュゴン-地元ダイバーら目撃 -琉球大など本格調査へ

 笠利町の笠利湾で、昨年11月から今年4月にかけてジュゴンが目撃されていることが、 琉球大学などの研究チームの聞き取り調査で明らかになった。奄美大島はジュゴンの 分布北限とされているが、目撃や捕獲の学術的な記録は1960年代を最後に途絶えている。
研究チームは今年中に、確認のための本格的な調査を計画している。
 同大学農学部の小倉剛助手によると、今年3月、トカラ列島一帯で漁業関係者や ダイバーを対象に調査した。笠利湾の目撃情報は昨年11月と今年3月、4月の計3回。
特に小倉助手が注目するのは、地元のダイバーが「海面から鼻を出して泳いでいるのを 2人で見た」と話している今年3月の例。
 ジュゴンは背びれがなく、上から見ると尾がハート形。ほかに鼻が豚に似ている、 目が小さいなどの特徴がある。小倉助手は「イルカとの違いが分かる知識のある人が 言い切っているので、信頼性が高い」と評価する。
 調査チームは笠利湾の海底を調べて、ジュゴンが好むウミヒルモの群生を確認している。
26日から琉球大学で開かれる第9回日本野生動物医学会大会で、今回の調査結果を 発表する。
 笠利町節田のダイビングショップ経営畠正樹さん(41)は3月31日に笠利湾赤木名港の 約200メートル沖でジュゴンを目撃した。「2メートルほどの大きさで茶色だった。 豚のような顔がはっきり見えたので間違いない」と証言。「笠利湾でマグロ養殖が 計画されていると聞くが、養殖のえさがヘドロ化して海草が汚れれば、ジュゴンが
去ってしまう」と心配している。

http://373news.com//2000picup/2003/06/picup_20030622_3.htm
Posted by 山口 ルミ at 2016年07月05日 07:55
何故、キョラシマ、キョラ海を、壊すのか、中国バイヤーが、奄美大島の不動産を買い占め様としているのではないのか。世界遺産にしようと、している中、奄美大島の豊かな自然を、壊さなで、下さい
Posted by 井ノ口修 at 2016年07月05日 11:07
山口ルミ様
2003年に話題になっていたんですね!
知らなかったです。

小倉さん、個人的に懐かしい方です。
琉球大学に問い合わせてみますね。
Posted by 龍郷湾を守る会龍郷湾を守る会 at 2016年07月05日 21:52
井ノ口修様
ほんとですね。その不安は強いです。
なんとか止めさえすれば、そのことも考えなくて済むので、しっかり止めていきましょう!
Posted by 龍郷湾を守る会龍郷湾を守る会 at 2016年07月05日 21:54
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